4Kテレビとは
2020年1月、年明け早々に4Kチューナー内蔵のテレビを買いました。
定番の液晶テレビのほかに、有機ELテレビもあり、価格もさまざま。
大きな買い物なので失敗したくないのでどういったものを買えばいいのか悩みました。
今年は東京オリンピック2020という大きなイベントもありますから丁度いい機会でした。
4Kテレビと呼ばれるものには
1. 4K解像度の表示に対応しているテレビ
2. 4K放送対応チューナーが搭載されたテレビ
の2種類があるようでした。
4Kテレビの解像度
4Kテレビの解像度は約800万画素(縦3840x横2160, 2160p)、今までのテレビのフルHD(フルハイビジョン)は約200万画素(縦1920x横1080, 1080p)。
縦の画素数2倍、横の画素数2倍で、合計4倍の画素数です。
おすすめは4Kチューナー内蔵テレビ
これからテレビを買うならおすすめは4K放送対応チューナーが内蔵されたものでしょう。
4kテレビを見るには4K放送対応チューナーが内蔵されていない場合は、外付けチューナーを別に買わなければならないので。
BSで4K放送が開始されたのが2018年12月でしたので、今なら結構ゆっくりとした導入。
普及が始まってから時間が経っているので4Kチューナーを搭載した4K放送対応テレビも各社から出揃っていて品ぞろえ豊富でじっくり選ぶことが出来ました。昔からある有名メーカーから、新規に参入してきたメーカーまであり、それぞれ高級機から低価格機までラインナップがあり、選ぶのが大変なくらい。
いつごろから買い替えを考え始めたのか
およそ10年ほど前に最後にパナソニックの42型プラズマテレビを買ったときには、もうテレビは買い替えずに今あるものが故障するまで使おうと思っていたんですが、昨年の夏くらいからちょっと欲しいなと思ったりすることが出てきていました。
既存の放送品質が悪化している?
テレビの購入を考えてから色々と4Kテレビの情報を調べていて知ったことですが、新しく4K放送が始まるための準備として、これまでのBS衛星放送の多くのチャンネルの解像度が1920×1080から1440×1080に削減されるということがあったようです。知らないうちにそんなことが起こっていたんだと知ったときは驚きましたが、画質の悪化に気づかなかったということにはなんとも言えない気持ち。自分はどんなテレビでも満足できるんじゃないかと思ったりも・・・
欲しくなった理由はスマートフォンのディスプレイのことを考えて
なぜもう故障するまで買い換えないでいいと思っていたのかというと、よく見る番組が放送されているのがほぼ地上波だけだろうだということでした。
4K対応の液晶テレビがあっても、普段見ている番組が4Kで放送されているわけではないので、元々の映像の解像度が低ければ、ディスプレイだけ4Kという超高解像度でも意味なんてないよねと考えていました。
ずっとそう考えていたのですが、数年おきに買い換えるスマホのディスプレイがどんどんキレイになっていっていて、昔スマホのカメラで撮った写真もイマドキのスマホで見たら随分良く見えたりするので、液晶や有機ELといったディスプレイパネルの進歩や、画像、映像の処理技術が向上していて、最近のテレビもかなり良くなっているんじゃないかと思ったわけです。
テレビ売り場へ行ってみた
今どきのテレビが気になったので近所の有名家電量販店に行ってみました。
最近の電気屋さん、入り口付近はiPhoneなどスマホ売り場になっているので、テレビコーナーは奥の方、すっかり追いやられているのかな~なんて思いましたが・・・
そんなことはなく、売り場面積ではまだまだ電気屋中で最大だと思います。
大型のテレビが数十台、小型テレビも合わせると全部で100台くらい並んでるのかもしれないくらいでした。
驚くほどカラフル~
実際に売り場に行ってみて思ったのは色が濃いが売り場。
どのテレビも赤い果物、緑の森林、青空、白い砂浜みたいな発色の良さを見せつけたい!というやる気満々な映像が流れていて、あれもこれもどのメーカーのテレビも全部キレイに見えました。
キレイな映像がキレイに見られるのはすごいです。
見た目の色鮮やかさはHDRという技術も大きく関係しているようです。
10年間の進歩
ウチにあるテレビとは違う!っていうのはすぐに分かりました。
陳列されているどのテレビも明るくて鮮烈な色の濃さ。お店に行く前に事前に調べていた情報では4Kテレビは暗い!という情報もあったのでさらに驚きがあったかもしれません。
一番キレイ!高画質だったのは有機ELテレビ
一番イイやつはどれ?ってことで、すべてのテレビをチェックしてみようとテレビ売り場を行ったり来たりしましたが、画質上位のものを絞り込むのはすごく簡単でした。
全部、有機ELテレビでしたから。SONY、パナソニック、東芝、LGなどがありましたがどれもキレイ。
有機ELかそれ以外かの差を気にすればいいだけで、画質だけで評価するなら有機ELパネル搭載ならどれでもいいんだと思えました。
もちろん家に持って帰って毎日使うことを考えると、番組表の見やすさ、録画機能の使い勝手、安定性などを考える必要が大きくあると思います。
SONYの有機ELテレビいいなぁ、欲しいなぁと見ていたんですが、お値段が35万円もするので予算オーバー。現実に戻って10万円程度の予算で買えるものを探すことに。
50インチクラスの液晶テレビの中から選ぶ
値札によって現実に引き戻され、有機ELテレビコーナーから液晶テレビのコーナーへ移動。
東芝のレグザ、パナソニックのビエラ、ソニーのブラビア、シャープの液晶テレビ、他メーカーもたくさん。
売り場にあるテレビをジーっと眺め続けること、これまた数十分。他に客もいないことからずっと相手をしてくれる店員さんと話しながら見比べ続けました。液晶テレビにもいくらか大きな違いがあるということ。
IPSパネルか VAパネルか – 液晶の表示方式
高品質な液晶パネルはIPSパネルかVAパネルのどちらかというのは昔から言われているので知っていました。(昔買ったパソコン用のディスプレイがシャープのVAパネルでした。)
ほかにTNパネルという表示方式もあるようですが大型テレビ用では使っている製品はないんじゃないかって店員さん曰く。
視野角の広さのIPS方式、コントラストの高さでVA方式というもの一般的な評価のようです。
IPSパネルにも2種類ある
よくIPSパネルがいいというのを目にしていましたが、IPSパネルにも2種類あるそうです。
簡単には高品質なIPSパネルは画素がRGBで構成されていて、安いIPSパネルはRGBWという画素配列になっているそうです。画質マニアな人たちの間では常識といえるような知識なんですね。
IPSの視野角は広い! それはわかったけれど
IPS(RGB)パネルの製品とVAパネルの製品に候補を絞って見比べていたんですが、感じられた違いはIPSのほうが視野角は広いということくらいでした。
確かにVAパネルの製品はテレビの前から離れて横から眺めると色が薄くなります、白っぽいです。
しかし、テレビを見るときはテレビの正面方向に座ってみる。テレビを横のほうから、そんなに角度を付けた位置から見ることなんてないので、IPSパネル、VAパネルのどちらでも自分の条件では構わないという結論でした。
VAパネルの特徴というコントラストの高さは、IPSパネルも品質の高いものなら十分な水準にあるるのか違いがよくわかりませんでした。
液晶パネルを倍速駆動 – 高級液晶テレビ
高価格帯の液晶テレビの機能としては、通常は1秒間に60フレームの映像を補間処理して1秒間に120フレームにして残像感を無くすというのが倍速液晶というもののようです。
値段の高い液晶テレビはだいたいこの機能がついているようです。高級機になると240フレームのものもあるのだそう。
速い動きで移り変わるシーンを見て、少し違いがあるようには思いましたが、倍速液晶も普通の液晶もどちらもボヤッとしているような~と感じたので動きの速いところは、ある程度ボンヤリするのは、しょうがないんじゃないかと妥協、判断しました。
静止画の写真はすごくクッキリ、ハッキリ、色鮮やかですから。
(上位機種の機能を求めるとどんどん値段が上がっていってしまいます。高価格帯の液晶テレビを買うなら有機ELテレビがほしいと思うので)
特に流れていくエンドロール、字幕のようなシーンでは効果が大きいそうです。
録画機能とYoutube視聴機能
- 買い換えるからには十分に高画質のものが欲しい。という考えで画質を見比べてきましたが、正直な印象として液晶テレビ同士の比較では8万円のものと15万円のものの画質の違いはないと思いました。(結局は自分が納得して金額を支払える価値があると思えるかどうかですね。欲しいブランドは欲しいです。)
そういうわけで納得できる画質の水準が決まれば、欲しい機能があればそれで決まりです。 - テレビ番組を録画できること
- ネットに繋がってYoutubeが視聴できること
とくにYoutubeは4K視聴可能なコンテンツが増えてきているのでテレビを長く使うために絶対に欲しいと思いました。
録画機能は標準搭載 裏番組を録画しながら視聴
今どきのテレビはほぼすべてのものが番組を視聴しながら、裏で番組を録画することは可能とのことでした。(4K放送は裏番組録画非対応のものもあり*搭載されているチューナー数により)
しかし、メーカー独自のすごい機能!などは、もちろん当たり前ではありません。
例えば、東芝レグザのタイムシフトマシンのような全番組録画は対応しているレグザのみの機能です。このあたりの機能が目当てならもうその機種を買う以外に選択肢はないですよね。
あれもこれも見たいというタイプの人ならそこに高い価値を見つけると思います。
(最近のテレビについて調べているときに、最近のテレビって凄いって思う機能の代表的なものですよね、タイムシフトマシン機能。)
私の録画機能の使い方はというと、「見たい番組を事前に番組表、テレビ欄でチェックして毎週録画する」といったおそらく旧来から広く行われているようなものがあれば十分なので、特にメーカーは選ばずといったものです。
最近は各番組の公式Twitterで放送の告知をしてくれているのでフォローしておけば見逃すことも起こりづらくなってます。好きな芸能人も番組出演をつぶやいてたりします。
ネットでの見逃し配信もあるので。(高画質な動画配信を行っていないものは画質は我慢ですが)
10万円以上の高価格帯の液晶テレビと、10万円弱の中価格帯の液晶テレビの大きな違いは録画機能にあるという感じています。
Youtubeは4K 60fps HDRで視聴が可能か
動画サイト(VOD)はたくさんあります。これからさらに影響力が大きくなっていくのかもしれません。自分が契約している動画配信サイトに対応しているかどうかはテレビ選びの一つのポイントだと思います。しかしGoogleのChromecast UltraやAmazonのFireTV Stick 4Kなどがあるので後付けのパーツでなんとかなるものでもあります。
そうわけで最低限必要なネットワーク機能としてYoutube対応。そのYoutubeに接続するために無線LAN(WIFI)でのインターネット接続です。
まとめ(私の選び方のポイント)
想像以上にテレビの進歩を感じました。見るからに色鮮やかで高機能化が進んでいました。
参入している会社がたくさんあって、名前を聞いたことがある会社からジェネリック家電というものが販売されていたりもします。海外企業が強くなっていて日本のブランドを買収といった動きがあったりします。テレビ用の液晶パネルや有機ELパネルの製造もとっくに外国での製造がメインになっているそうです。
コストパフォーマンスを売りに十分な性能を持ったファーウェイのスマートフォンがシェアを拡大しているのがニュースになったりするのを目にしましたが、テレビも外国メーカーの製品(LGの有機ELテレビ )が売り場で目立った位置においてありました。
液晶テレビの進化、有機ELパネルの普及、ディスプレイの品質は携帯電話を見ても10年前のものと今の物では画面のキレイさが違うからきっと当たり前ですよね。
液晶テレビの選び方のポイントとして
大きなサイズの家電なので失敗したくないと思って
絶対に必要な要素はなんなのか(4Kチューナー内蔵)
どんな機能があれば便利なのか(ネットワーク対応)
進化したすごい機能(例えばタイムシフトマシン)にいくら出せるか
じっくり検討して選びました。
(大型家電は家電リサイクル法で捨てるのにも追加でお金がかかるのでしっかり検討したい)
4K放送対応チューナーを搭載していて
Youtubeを視聴できるといったネットワーク機能
というのはほぼ当たり前になっているので
録画機能がどのくらい高性能なものが必要なのかというところで、その付加価値にいくら出せるのかということで判断しました。
予算がもっとあれば有機ELテレビを買ったのは間違いないですが、それはまた10年の進歩に期待することにしました。
ハイセンス 50E6800にしました
結局、買ったのは8万円ほどの50インチ液晶テレビ「Hisence 50E6800」
4Kチューナー搭載、裏番組録画可能、HDR対応、Youtube視聴可能で、レグザエンジン(NEOエンジン)搭載というスペックということが決め手。
レグザエンジンによる操作のしやすさ、使い勝手が良いというのが他のコスパを売りにした液晶テレビとの大きな差別化ポイントだと思いました。
ハイセンスってどんな会社
東芝のレグザエンジンが搭載されているというのはどういうことかというと、ハイセンスは東芝のテレビ部門を2017年に買収した会社で、東芝映像ソリューションの親会社。
買い取られたレグザが現在もブランド力を保っているのでしっかり運営されているのだと思います。日本国内でも東芝を除くハイセンス単体ですでにシェアがトップ5に入っているんだとか。
そもそもテレビの世界シェアでトップ3にはいるような大企業のようです。
レグザエンジンとは
レグザエンジンってなんだろうと考えました。
評判のいい東芝のテレビのブランドであるレグザ、それに入っている。
映像をキレイにする半導体でノイズリダクション、高画質化処理をするものというイメージですが、番組表や録画機能の使い勝手といったリモコンでの操作体系UIを含めてのものをレグザエンジンといっているのだと思います。テレビを動かすOS、ソフトウェアの統合されたシステムのことですね。単純に高画質化する半導体の機能のことだけを指しているのではないと思います。
ハイセンス レグザエンジン搭載で安心の2世代目?
レグザエンジンを搭載したハイセンスのテレビには50A6800という第1世代が2018年に発売。
50E6800は2019年に発売された2世代目ということになります。
(エンジンの名称表記の違いについてハイセンスに問い合わせたところA6800シリーズのレグザエンジンNEOとE6800シリーズのNEOエンジンは同一のものだという返答でした。公式WEBページのカタログ表記からレグザの名前を省いたのはなぜ?)
実質的に低価格版レグザみたいなものだからハイセンスの製品に決めたわけですが、なんとなく初物は避けたいという安定志向なのできっと細かな改良が行われたであろう2世代目であるというのも選んだポイントの一つでした。
*ハイセンスの上位機種は「レグザエンジンNEO plus」が搭載されているようです。
43インチか 50インチか 55インチか サイズ選択
お店に行く前にテレビ台に乗るサイズを測っていたので50インチくらいのものを買おうと決めていました。昔のテレビよりも枠の厚みが薄くなっていて、42インチから50インチに大画面化しても、幅が10cmも増えないというほど省スペースになっています。50E6800の枠の厚みは0.8cm-0.9cmしかありません。
機種を決めてから同じラインナップの43インチ 43E6800も見ていたのですが、サイズ感、省スペース化が凄いと感じました。薄型ベゼルで42型のプラズマテレビよりもすごく小さく感じました。テレビの存在感を小さくしたい場合は同じサイズで買い換えるといいかもしれません。
55インチのテレビも置こうと思えばギリギリなんとかなりそうなサイズだったのですが、50インチでもこれまでより8インチもサイズアップするんだからと我慢。
自宅でテレビを設置作業
購入をきめたものの自宅でのテレビ設置サービスを依頼すると、お届けは1週間後以降と言われたので、テレビの設置は自分でできるので大丈夫と話すと、玄関までの配達なら今日、今からでも運べますということで、自分で設置することにしてその日のうちに運んでもらいました。
組み立てはドライバー1本さえあればできます。テレビを付属のスタンドにネジ止めするくらいしかありません。
あとは古いテレビからテレビアンテナ線をつなぎ変えるくらいなのでプロじゃないと無理ってことはありませんでした。
壁掛け設置なんかだと一人、二人では難しいかもしれません。
*今回はテレビの引き取り(リサイクル)は申し込まず、古いテレビは後日、欲しいという貰い手のところへ。
録画用にUSBの外付けハードディスクが必要だった~
本体にハードディスクが搭載されているわけではなくUSB接続で外付けHDDに録画するのが、録画機能のあるテレビ本体での録画の基本なのに買い忘れてたのでお店に戻ってお買い物。
先ほど名刺をもらっていた店員さんと外付けHDDを選んで帰宅。
満足しました
新しいテレビがほしいと思ってから半年くらい色々調べた買い物だったので、スッキリしました。
テレビの買い物にどれだけ予算を出せるのかで選び方は人それぞれ、大きく変わると思います。
わたしの場合は、
高性能な録画機能が欲しいなあ、でもその機能はあと5万円出さないと手に入らないのか・・・それなら新しいiPadが買える。我慢できなくなればあとからHDDレコーダーの追加でなんとかなるはず。
と考えたり、
完全に予算オーバーだけどSONYの有機ELテレビを買ってしまおうか、でも30万円あれば色々できそう。でも凄くきれいなんだよね。欲しいぃぃ~。
と考えたり、
各社から本当にたくさんの製品が販売されていて、価格もさまざま、機能もそれぞれ、魅力的なものがいくらでもありました。
迷ったなかで、ハイセンス50E6800という選択しました。
テレビというものとの関わりが強くて毎日数時間、あるいは一日中テレビを見るなら、もっと良いもの、便利な機能盛りだくさんのテレビ、一番キレイなテレビを買ったかもしれません。
設置してから2週間は立ちましたが4K放送は抜群にきれいなので新しくテレビをかったことに満足しています。4Kではない地上波のテレビ番組も色濃くなって前のテレビよりも良い映りです。
画質をレビューするなら高画質だというしかないです。
Youtubeでの4K動画もしっかり見れます。地上波よりも当然きれい。
HDRの工場夜景の映像はひと目で新技術の凄さ、時代の進歩を感じさせてくれました。
女優やモデルが海外を旅しているようなお洒落な番組で映る景色もすごくきれいに見えます。
皆さんも良い選択をしてください。